八月の光

少し投稿するペースが悪くなっていますが
相変わらず読書ランしてます。
ユーチューバーの朗読聴きながらランしたり
夜な夜な本読んで走ります

アメリカ文学の3大作品を私の中で決めてるんですが

スコットフィッツジェラルド『グレートギャッツビー』
ヘミングウェイ『老人と海』

そして3つ目が
フォークナー『八月の光』です
21歳で就活をしてるときに出会った本だったと記憶しています

今回、大坂なおみ選手もですが黒人差別問題に対して、アメリカで大きな動きがあったために読もうと思ってこちら活字を読みました。

簡単に内容を解説しますと

主人公は妊婦さん(リーナ)
彼女は妊娠させて逃げた男を探すためにアメリカ南部を旅します

街から街へと歩きまわってゆくのですが結果的に出会う人間に暖かく大切にされてついに目的地にたどり着きました

目的地にいた逃げてた男(ルーカス)は男で、いろいろと厄介ごとに首を突っ込んでいて
黒人と白人のクオーター(クリスマス)とウィスキーの密売に手を染めています

その(クリスマス)には愛人の中年女性(ジョアナバーデン)がいて、
代々黒人奴隷解放運動をしている。その家に住み着いているが・・・・

アメリカ人の国民性というか、自分のルーツが一体どうなんだろうか?
という事を、わからないなりに探っている姿が良く描かれている小説でした

日本人の私たちは、もともとは台湾とシベリアと韓国からの移民なのだが
「万世一系」1皇族から1国民。という認識があり特に祖先の素性を気にして日々働いている人間はむしろ少ないように思える

この無関心志向は現代になってあの国(アメリカ)もそうなってしまったのかもしれないが
政治への関心が高そうな国民性だと感じるのでWASP いわゆる政権掌握保守層はこのような祖先から続く政治思想を守ったりしているのではないか・・・・。特にトランプ政権などはそうかもしれない

大阪なおみ選手が今回の警官との衝突に端っする黒人差別反対活動にかかわった。
スポーツに政治への意見の場を持って臨んだといっても過言ではない

八月の光に出てくる登場人物は皆が「血のしがらみ」にとらわれている

黒人と白人の間に生まれ孤児院に捨てられ擦れて育った(クリスマス)
自分の父と兄が虐殺されながらも黒人奴隷解放運動を続ける(ジョアナバーデン)
物語最後にリーナの子を取り上げた牧師(ハイタワー)彼はありもしない親の南北戦争の英雄譚を作り上げて説教するうちに妻も世間も愛想をつかされた異端牧師だ。

移民だけで構成されたまた新しい国家なので歴史がないだけ
家族関係で無理に深く探しているように見える。

大坂選手もそうなのかもしれない。
今回自分のルーツに対する使命感がそうさせているのかもしれない

八月の光のもう一人の主人公ともいえる(クリスマス)は
白人の孤児院では大人にないがしろにされて、黒人の孤児院では白人として扱われ、コミュニティーに参加できなかった。
そんな居場所のなさが後半に悲しい結果を生んでゆくがこの血へのしがらみも人間の人間らしさだ

自分はどう考えるべきだろうか?
ビジネスマンをやっていた家計ではなく
公務員が多くその土地に根差した家計から私はポン!と飛び出してきた
祖先の積み重ねてきた経緯とかそういうものをどうやって受け継いでゆくか
土地や形としてなのか。精神としてなのか・・・・。
すべては自分の中にあることであり全力で生きていく中で結論を出すしかないことである・・・
マラソンを家業として数代にわたって結果を残す人も多い。
その2世として親の続けることにどう向きあうべきなのか?
価値観は自分で作り上げたらよいと考える

久しぶりに読んだけどやっぱりいい小説でした
ページ数もそんなに多くない?・・・かな

そろそろ練習日記も頑張って再開してゆきたい!

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