ある朝目覚めると

11月15日日曜日はフルマラソンに向けての練習の一環として
ソロで淀川を4時間走40キロやってきました

意味合いとしては、トラック主体だった身体をフルマラソンの距離に適応するため
もう一つは体を「飢えさせる」練習です

朝食もバナナ程度にし体が低糖で飢えていく感覚を味合わせておきます
フルマラソンの目標タイム達成への阻害要因となるのが後半の落ち込みです
自転車部では「ハンガーノック」といいます
脳が低糖すぎて身体のブレーカーを落とすらしいですね
これを何度もやっておきます。暗闇でも問題ないことを体に知らしめるわけです

とはいえ
4時間ものロングジョグは退屈極まりないので
今回も朗読を聞きながら走ることにしました

私は朗読ユーチューバーの日根野さんという方のチャンネルが好きでよく聞いて走っています
朗読なぞして走っているのは日本でも私ぐらいかもしれませんが。

オーソドックスにフランツカフカの「変身」に挑戦しました。内容も3時間で読める内容なので
今回のランにちょうど良いという公算です。変身は高校生の頃に読んだ記憶がありました
その時は、「ああこれは引きこもりの心理描写だな」と思っていましたが
この歳になって読むと「主人公の親父への反抗と挫折日誌だ」作者が伝えたい意図が大きく変わって感じました

有名すぎる内容ですが簡単に私の言葉で要約しますと

主人公グレゴールザムザは家族3人(両親と妹)の家計を支える繊維商社の営業マンである。
父親は事業に失敗して借金がありその借金の返済をちらつかせられて商社での骨の折れる遠方出張生活をしていた。
しかし、ある日出張のための早起きできずに気が付くと体が大きくかたい一匹の毒虫になっていた。
起き上がろうとするがうまくゆかない主人公。勤め先の商社の管理職が訪ねてきて部屋を両親と開けてびっくり
毒虫になった主人公がそこにはいた。

借金の返済を主人公が一手に担っていた一家は貯金を食いつくし、ついに3人とも働き始める決意をする。
アルコール浸りになって頼りなかった父親もいつの間にか制服を着て警護職について嫁と妹の尊敬を集め始める
これまでは家計を虫になった主人公が担っていた。妹の夢のバイオリン学校に通わせてあげることが夢だった
女性は稼ぎ頭である主人公に尊敬があったようにある。が、働けなくなった時点でそれは完全に移り変わる
和訳で毒虫となっているがドイツ語では「ウンゲツィーファー」=生贄にすらならない役立たずなもの

つまり仕事がなくなった時点で主人公はいきなり家族構成のなかで役立たずとなった

その後、主人公が母親を驚かせてしまうエピソードがあり、親父はついに主人公にリンゴを投げつけて負傷を負わせる
家賃収入を得るために下宿人を住まわすが、妹のバイオリンがへたくそだとなじっていたらそこに腹を立てた主人公の虫が登場
家内は騒然とし、妹はついに「これなんか消えてしまえばいいんだわ!」という
主人公はいつしか先のリンゴで痛めた傷がもとで絶命。家族は悩みの種だった毒虫から解放されたことを神に感謝して祈り
両親は妹がふくよかで美しい女性になっていることを感じ結婚相手を探さないとな。という結論で幕を閉じる

私の感想では主人公は親父の借金の返済をするために苦労して労働していった
これまでは「ライオンの群れ」としてオスの家長の主人公に家計の重りはすべてのしかかっていた
しかし、これが毒虫に代わることで関係が一変する。主人公が毒虫になることは家族愛というか共依存しまくりだった両親妹に自立の機会を与えるきっかけになった。家庭にとって、「ライオン」として尊敬を集め君臨するオスは一匹でよいのである
ライオンは「武力」つまり収益がなくなった時点で交代するという家族の共依存関係を毒虫化することでうまく描いていた
フランツカフカ自体も、父親とうまく行っていなかった。父親は実業家タイプの切れる人物で
理想主義で文学に傾倒したカフカとは全くそりが合わなかった。カフカは小説家になりたいのにそんな父に仕事も公務員をさせられていた

「父親の冷たさ。家長制度の現実。家族の共依存」それについて書いてあったのが変身だったとこの歳で読むと感じた。
私も夢想家なのでカフカに共感する部分が多い。父は教師で厳しい部分が強く、そして私は長男でありながら実家をほったらかして大阪で好き勝手働き走っている。そんな家を見かねて父及び姉妹の旦那が実家を見るようになっていった。
ライオンとして私の居場所は最近福岡にはなくなってきた。大阪にこのまま家を買って、好き勝手海外遠征をして、これを読んでる関西人のあなたと好きなだけ走って飲みたい。そういう思いが日に日に強くなってきた

さて
誰も期待しない読書感想分も終わりです

本日11月17日は西京極で2000mx5をやりました
設定は3分10秒切りを想定 6分20くらいでレスト2分です

6分20で5本も押せれば、私の中ではハーフマラソン69分台だと思っている
キロ3分10~20で推せるのであればそのあたりを維持していけるだろうという公算だ

結果
6分20 18 19 21 20 で完走できました
後半しんどかったですがこれまたオカヒサくんに引っ張りを手伝ってもらいやり遂げました 

今日もナイキのズームグラビティーっていう安いシューズでやりました
採用する理由は安いのも正直にありますが、走りやすいというのも本音です
そしてレベルをわざと少し遅くなる靴で合わせようというのも本音です
練習はあくまで練習でしかなく、大会に向けてステップアップするべきです

そのような感じで防府に向けてのロングジョグ+スピード練習
取り入れています

11月12日の練習
8キロジョグ

11月13日の練習
20キロジョグ

11月14日の練習
10キロジョグ

11月15日の練習
4時間ジョグ41キロ

11月16日の練習
20キロジョグ

11月17日の練習
15キロジョグ
2000mx5

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