サロマウルトラマラソン2017 100キロレース編

まず前置きです今回は地獄でした

土曜日!ヒラマスのマキバオーさんと
女満別入りです

これからサロマを目指そうとするみなさんの為にもまず前提条件なのですが

サロマ湖とは北海道の東の果てにあります

つまり新千歳空港についたとしても何ら科の手段で東に400キロほど東征しなければいけません
今回は新千歳から女満別空港へ移動そこから前日入りしている仲間に拾ってもらうような計画をたてました

今回のレースの問題点間違いなく雨がふる
速乾性の靴下やらランシャツの下に着るインナーやらアームウォーマーやら用意しましたがこれでも足らなかったか、、、
スタート地点トイレに並んでいるとまた雨が激しくなる
もう既に震えがとまりませんオザキサンいわくまえちゃん!唇真っ青やで!
着ていたビニールをひとつくれますイマキさんと一緒でモリノの人はよく袋をくれます
レーススタート!
予定通りキロ四で推します
三キロ地点ハラさんは同じ蒼穹倶楽部のヤブ兄さんと仲の良い関係で私のようなウルトラ初心者にも話しかけてくれます
「イタガキくんが一人でいってしまった。まえちゃん最近は練習できてるの?」
それが、1500mの練習ばっかりしてて走っていますがウルトラ対策していません

「なるほど。まだまだレースは長いから様子をみていくべきだね」

こんな感じでキロ4分です
個人的に尊敬しているウルトラのほうのタカダさんにも偶然横だったので話しかけてみます
「キロ4分でいってちゃあ、今日の帰りの飛行機間に合いまへんよ!」
「そうだね!だか間に合うように最後は巻いて走るわ!」

さすが先生!ヒガシダくんもですが、教職員みなさんは結構苦労してるなと思います
必ず土日休みで月曜は学校にでないといけないと

若い子のために授業はあけられないですよね私の父も歴史教師なので親しみを感じます

余談が過ぎました
そのままサロマ湖の湖畔にかって進みます20キロ通過まだキロ4分でも楽です
サロマ湖からむかい湧別方向に折り返します
風が強い!これはあかんとせっかくオザキサンがくれたビニールを脱いでしまいました
脱いだ瞬間あかん寒い!
ときずきましたがあとのフェスタでした
40キロからキロ4を守れません寒気で動かなくなり、また肺を強烈な痛みが遅い咳がとまらまくなりずるずると後退
ゲームとしては今年はここで終わりましたあとは42キロジョグにもならないジョグをしました

ここからは長文です読まなくて良いです

私はこの満たされない思いや陸上への不能さからくる苦しみから、逃れるために、自分の中に作り出した超人に救済をもとめました。しかし、私は超人にはなれなかったのだ
つまり生きる存在としての無意味を意味づける事が決定した
これまで苦渋の限りをつくしました
真夜中の淀川を雷や犬に追われながらも私は神の存在を信じ続けて戦いました
しかし、神は私が最後には悪魔サタンの言うことにしたがい
陸上競技への信仰心を失うはずと
今回悪魔は
私にどうやら
試練を与えたようです

意識が朦朧となる中
サロマ湖の湖畔の神の声が聞こえた

40キロを走り
全てを失った身体

その体でお前の愛すべきフルマラソン42キロを
走りきれ!
それが今ままで超人になるという一方向的な愛情表現をしてきた
走る事のために
仲間や仕事や家族を
蔑ろにしてきた

罪と罰だ!

聖者ヨブに神はそう答えました

低体温症になった40キロ
タカダさんの背中はとうに消え失せ
ハラさんの背中も見えなくなってきます

そこから肺炎を患いならがキロ7分の聖者ヨブのこれまで無くした信仰心を取り戻す旅が始まりました

「お前は神を超えられるというのか。ならば問う。お前は大雨を降らせることができるというのか。雷をおこし、雹を降らせ、荒れ果てた木々に新緑を芽生えさせることができると言うのか」

50〜60キロ佐呂間〜紋別の自然の木々はキロ4では見えない自然を私に見せつけます
白樺の木々は私を見つめサロマ湖は山からの濁流を受け止める幼子の我儘を包む大地そのもの

ああ
私は間違っていた

大自然の前に人間はいかにも無力

「信仰心を取り戻すのです。神に許しを乞いなさい。そして、その大地に接吻するのです」

サロマの自然はそんな事を私自身に言い続けました

そのまま魔女の森をこえ
80キロ地点
ワッカには入れませんでしたが
神と決めた
地獄
極限の42,195キロを味わうことはできた

これは私の身体へ神が決めた罰
だが耐え抜いた
開けた日の今日は気管支炎で喘息だが耐え抜いた

自分の中で勝手に決めた魂の贅肉を落とす為の儀式

これだけはなんとかやれた
遅く走り苦しかった分自然を美しく見て走ることができた

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