燃えよ腱Ⅸ

今週末はいよいよ福岡国際

今年で9回目

一体何回でてんねん

言われそうだが(笑)

俺という
小さく
無情で
なんの才能もない

生命体そのものの
存在意義はこの大会で記録を出すことにある。

ここには命をかける価値がある

さて、この大会でるにあたり
テンションあげるために、今一度確認しようか

2000年
福岡のくそ田舎にちょっと長距離走が得意な程度の地方大会止まりの選手がいましたとさ

この時期
日本マラソンは黄金期だった

藤田

高岡

とくに藤田の福岡国際の日本記録は、
この高校生の衝動を激しく撃った

これしかないと思ったね

この時期のレース
福岡も別大も
東京もびわ湖も

VHSで何度みても飽きなかった

この光をみてしまい

どうしようではない

九州人の王道

防府で記録を出し
別大で躍進

福岡国際に出るというのを
まずは自分の才能の限り青春をかけると
決めましたね

16才で嫌がる仲間つれてハーフマラソン初出場し

大学は九州の箱根目指したが関東に行けなかった余り物が集まる、陸上部の大学に入る

新入生陸上部 

サクラの前で春の決意表明

皆が駅伝上位と5000mのベスト更新を叫ぶなか

「2時間20分ぎりをして福岡国際に出場する!」

はい、駅伝が命の先輩方にいじめられたさー

いいちこボトルでいっきのみとかさせられたわー

俺は特待生じゃなく、一般入試で思いっきり勉強してたから

この時期太ってしもうていて、

結局一回この居心地の悪い陸上部は辞める

どうしようか

ひとりで全部やってけるんか

まずはトライアスロンでも調べてみっか!

あかん!チビは泳ぎが遅い

それにやっぱフルがやりたい

ということで、

18歳大学一年の夏
登山部の合宿についていって
南アルプス縦走したっすよ

それはそれは痩せたね
十キロ絞れた

母親が帰省した俺を熊と呼ぶほど、黒こげたね

で、一年間の9月上旬

この愛すべき登山部の先輩方に泣きながら見送って頂き、陸上部戻りましたとさー

弱小のうちの大学はそれでも俺を使わないけんくらい弱ってたが

俺はこそを利用して

21歳防府で

2時間24分56

いよいよ
福岡国際の切符をつかみました

が、

大きな問題がある

2008年福岡国際
その前日には
出雲駅伝の予選大会となる
九州学生駅伝が

ある

大学四年生の俺は
三日間考え

でした結論は

両方でる!!!

大学でここまで俺を成長させてくれた福岡大学の仲間の恩に報い

そして

俺の存在意義の福岡国際で
記録を出す!

結果

駅伝は最長距離を走り
自己最高
ハーフ通過記録
1時間6分で
区間3位


次の日
福岡国際!!!!

全力をぶつけたが

結局、タイムは最悪

が、福岡大学や言われて

泣きながら

それこそ泣きながら走りました

このくずみそみたいな人間がこれまで、人にこれほど祝福されたことはなかった

泣きながら

感謝して走りました

終わって

全てが満たされた精神

そう

これからは

その時一生を賭けようと思っていた心から好きであった彼女と結婚するために❗真面目に働いて人生を尽くそうと

本気で思っていましたよ

が、

人生とは皮肉なもので

結局俺の愛に答えてくれるのは、

この

俺が闇の中みつけた小さな光

走ることだけのようだ

そのなかで

できた仲間達

ここ一年を思い出す

ああー

俺はここで死んでしまえればそこが一番幸せなんじゃないだろうか

とある日決めた

全ては自分のためだけに生きよう

走ることへの愛を

常に
永遠に最前線で語ろう

年をとると色々あるが

なんやねん

コーチになる?
次世代を担う若手を育てる?

夢を諦めるのか

いや

光を

みてきた光を否定するのか

もしこれを読む君が、

幸運にも、
青年時代に福岡国際に出場できたとすれば

きみが残りの人生をどこのレースで過ごそうとも、それはきみについてまわる。

なぜなら、福岡国際

その日は

永遠に移動祝祭日だからだ

9回目

今年も、自分の持ち得る

精神
肉体
魂を

心から愛する祖国へ

ぶつけることができる事を

今まで俺に関わってくれた
すべての
生命体
仲間
ライバル

へ感謝

して

そう

一年間

このときだけは

神様

お願いします

二度と走れなくてもいい

二度としゃべられなくてもいい

二度と立ち上がれなくてもいい

俺に、記録を授けてください

12月3日の練習
通勤ラン25キロ
5キロウォーク

12月4日の練習
通勤ラン 16キロ

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