ムーン・リバー

今日は前田前田

代理店のお世話になった
所長さんの送別会してました

5年前
大手メーカの工業向け製品の営業として
大阪に配属された前田

さっそく忙しい上司の命令で代理店に教育を含めて放り込まれました

今日はその時に一番僕の面倒を見てくれて育ててくれた代理店のあんちゃんの東京営業所長の就任お祝い送別会でした

営業マン

おれらの業界は平均で
月一人3000万目標です

代理店のあんちゃんも
3000万目標ですが
うちの商品は月に
200万もシェアないのに
一生懸命俺とお客さんに毎日まわってくれました。

メッチャ売ってくれたのに

「俺はそれに対してなにもお礼できてないです」
前田前田

「ちがうねん。俺は前ちゃんやから頑張ってんやで。他の人やったらこんなんやったかわからへん。いいか、前ちゃん。人間は組み合わせや。40人のクラスがあったら4人は親友になるもんやで。俺も、あんたが親友やった。せやから、俺の親友4人のお客さんにパナの商品進めただけやで」

最近の若いやつはガムシャラに営業せえへんけど

前ちゃんはバカやから

俺は大好きやってんやで！

それはきっとメーカに代理店さんがする胎内営業的なセリフやったんかもしれないです

が

今

俺は

この兄ちゃんのバスを見送ったあと

梅田で不意に流れた
ムーン・リバーを
聞きながら

なぜか
泣いています

人間を信じるものじゃないと

都会にきて

経験から感じました

が

中には

信じたい人がいる

葛藤

ムーン・リバーが
一人で氷結を仰ぐ

おっさんの空から流れて消えました

iPadからの投稿